獣の舌

ちくしょう、なんだってんだ

なんだって、俺の口からはこんな

クソみたいにに汚え言葉しか出てこねぇんだ

みんなすでに、それを知っている

誰か、訂正してくれないか

誰か、触れて回ってくれないか

僕は決して醜く凶暴な獣などではない

僕には美しい心がある

僕の心に、僕の瞳に

暗く重たい雲がかぶさって

四六時中、嵐が吹き荒れているのだとしても

穏やかな瞬間は訪れるんだ

僅かな光が差し込むことはあるんだ

そのときは、そのときだけは

僕の舌は、濁りのない、穢れのない、美しい言葉を紡ぎ出すのだ

僕はまともなんだ

ほら、うまくやれているだろう?

おい

てめぇ、どうして俺をそんな目で見やがる

死にがやがれ!

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